🎵今年よく聴いた曲 ベスト5🎵

2025年12月15日
ブログ


――音楽との距離が少し変わった一年の記録――


「音楽は好きだったはずなのに、いつの間にか聴くだけになっていた」

そんな感覚を持ったことがある人は、きっと多いと思います。

忙しさや生活の変化の中で、歌うことや楽器を弾くことが、少しずつ後回しになっていく。

今年よく聴いていた曲を振り返ると、それは単なる“お気に入り曲”ではなく、

音楽との距離を取り戻す順番だったことに気づきました。



第5位:ケセラセラ / Mrs. GREEN APPLE


この曲は

「今の自分を否定しなくていい」

そう言ってもらえる一曲です。

良いとか悪いとか、上手いとか下手とか、

つい自分に向けてしまう評価を、そっと脇に置いてくれる。

studio bankのボイトレでも

「ケセラセラを歌いたい」という声はとても多く、人気曲であると同時に、

“今の自分を受け入れたい人が選ぶ曲”だと感じています。

自分らしくいれば、なんとかなる。

無理に変わらなくても、前に進める。

音楽を再開する入り口として、これ以上やさしいメッセージはないと思います。



第4位:What’s Going On / マービン・ゲイ&Donny Hathaway


この曲は

R&Bを学ぶ人の間で

「洋楽を歌うならまずコレ」と昔から言い伝えられてきたような存在です。

派手なテクニックがあるわけではないですが、

音の置き方、間、グルーヴ。

すべてが基礎。

僕自身、「もう一度、1から鍛え直そう」と思って、この曲をたくさん聴くことにしました。

新しいことを足す前に、土台を整える。

この曲は、その姿勢を教えてくれます。



第3位:ブルーアンバー / back number


この曲は

あるドラマの主題歌でした。

メロディを聴いた瞬間から、理由は分からないけれど、

強く引っかかるものがあった。

そして歌詞を聴いて、さらに心に入ってきた。

胸の奥にしまい込んできた感情。

時間と一緒に積み重なってきた想いや後悔。

きれいとも、汚いとも言えないもの。

終わってしまった時間や愛も、自分の中では消えずに残っている。

この曲は、

そうした感情に無理に答えを出さず、

ただ「そこにある」と認めてくれる曲です。



第2位:差し色 / Bialystocks

この曲は

LIVEで生で聴いたことで、印象が大きく変わりました。

音源で聴いていたときも良かった。

でも生で聴いた歌は、歌唱力のギャップを感じるほど別物だった。

この曲を聴いていると、

なぜか自分だけの情景が勝手に浮かんでくる。

それは、

メロディ・歌詞・声質、すべての表現力が自然に重なっているからだと思います。

気づけば、

「聴いていた曲」から「歌ってみたい曲」に変わっていました。

今では、

カバーしたい曲の1つとして、練習しています。



第1位:I wonder / Da-iCE


アップテンポで、キャッチー。

一見すると軽やかに歌えそうな曲です。

でも実際に歌うと、

サビの音域が絶妙に高い。

高すぎないのに、簡単じゃない。

自分の苦手なものが、全部詰まっている。

だからこそ、今の自分にはちょうどいい曲です。

久しぶりに歌う立場としては、逃げることもできる曲なのに、なぜか何度も練習してしまう。

「ギリギリ歌えない」

その感じが、逆にいいのかなと。

今の自分と向き合うには、これ以上ない一曲です。



音楽を再開する人へ

いきなり上達しなくていい。

いきなり結果を出さなくていい。

音楽は、

・受け入れて

・立ち返って

・向き合って

・憧れて

・挑戦する

その流れで、自然に戻ってくると思います。



音楽をもう一度始めたい人へ

studio bankは

沖縄で音楽を再開したい人、ボイトレ初心者のための音楽スタジオ/レンタルスタジオです。

評価される場所でも、競う場所でもない。

久しぶりに声を出す。

うまくいかなくても、また試す。

そんな時間を、大切にしています。